DEP minato レポート

港まちが抱える課題を外部のひとと考える

2016年1月30日・31日、名古屋市港区にあるポットラックビルディングの2階に話題提供者となる地域の方も含め、名古屋市内外の20代から40代までの参加者合わせて総勢50名をこえるメンバーが集まりました。

まずは港まちの現状をインプットするため、港まちづくり協議会会長、名古屋大学の減災連携研究員、区役所の防災担当の方々に、それぞれ港まちの歴史やどんな災害リスクがあるのかを詳しくお話頂きました。
続けて、港まちに住んでいる3組の方々に「それぞれが抱える防災の課題」を、参加者の皆さんに共有して頂きました。3組の方々は、既に防災訓練を実施してきており、アイデアを出し、カタチにする事が課題として提供されました。

- 地元の方からの3つの課題

1 .西築地学区連絡協議会
【課題】
町内の防災意識が低い人でも参加したくなる防災プログラムをつくりたい

2 .高六青年会
【課題】
防災を楽しく体験できる子ども向けキャンプをつくりたい

3 .慶和幼稚園
【課題】
みんなが新鮮な気持ちで出来る季節・学期ならではの防災訓練をつくりたい



課題を聞いた参加者の方々には、それぞれ興味のあるグループに分かれてもらい、まちをフィールドワークしました。机上で議論をするだけでなく、まちを歩き、お店に入り、まちの人々とも交流することも、このプログラムの大きな特徴の一つ。そこからリアルなプログラムを構築するのです。

会場に戻ってからは、課題を解決するアイデアを出し合うワークショップがスタート。各グループがああでもない、こうでもないと真剣に議論を交わしました。1日目の終わりには、中間発表が。半日で考えたとは思えない素晴らしいアイデアもあれば、まだまだ内容がクリアではないグループもありましたが、課題提供者や他のグループから質問や「厳しい」アドバイスも受け、さらにアイデアを深めていくことに。



あっという間に1日目が終了。みなさんさすがに疲労の色が見えましたが、有志はさらに夜の港のまちへダイブ。

懇親会が多いに盛り上がったことは言うまでもありません。ますますチームの結束が強まり、2日目に期待が膨らみました。

そして2日目。時間ギリギリまでブラッシュアップ。間に合うのか!?という緊張感の中、なんとか無事に3チームとも最後の発表までこぎ着けました。

発表の後は、参加者も交えて課題提供者のみなさんから感想や質問、アドバイスを頂きました。中には「ぜひそれを実施したい!」と言って下さる方も。本当に実践できるプログラムをつくるという目標からすれば、課題提供者の皆様に実施したいと言って頂けたことは、本当に嬉しい事でした。

全ての発表に対して全員が点数を付けて評価しました。 採点の結果、最も評価が高かったのは、【子ども向け防災キャンプ】を考えたチームでした!こうして白熱した2日間が幕を閉じたのです。最後はまちのひとも、参加者も、港まちづくり協議会もyamoryもみんな笑顔で記念写真をパシャリ。この笑顔がいかにDEPを楽しんで、真剣に取り組んだかの証明となりました。



ちなみに慶和幼稚園でのプログラムは、ブラッシュアップした後、3月に行われる幼稚園での防災訓練で採用される事が決まりました。その他のプログラムも、来年度の実施に向けて、それぞれのスタートを切っています。DEPをきっかけに、新しいプログラムができるだけでなく、それを実施する段階にも、新たな協力がはじまる予感がしています。

- 最終プレゼンテーション

■チームA 【参加したくなるような防災プログラムづくり】
地域にある喫茶店をお借りして、
 地元のかたや大学生とコラボした防災イベントや話し合いの場をつくる防災バーの提案

■チームB 【季節・学期ならではの防災訓練づくり】
防災教育とアクティビティを組み合わせ、実際に子どもたちに教える先生たちが手軽に企画できる「防災レシピ」を提案

■チームC 【子ども向け防災キャンプづくり】
津波避難ビルをゲーム感覚で探し、ミッションをクリアしながら学校に戻り、キャンプでも使えそうな防災体験をするプログラム「canP(キャンプ)」を提案

DEPを終えて

DEP minatoでの最終プレゼンテーション時に、審査員の慶和幼稚園理事長から実際に幼稚園で取り入れてみたいとのお声がかかったチームA。
「防災レシピ」の第一歩として、まずは実際にこどもたちが行う防災手遊びを考えるミーティングを行いました。 DEPminatoの参加者でもある慶和幼稚園の現役の先生から意見をもらいながら、先生の負担や子どもたちがすぐに覚えられるものなどのポイントに注意し、2チームに分かれ考えます。手遊びのベースとなる歌を考えたり、それに歌詞を付けたり、最後は踊ったり。とても楽しいミーティングとなりました。最後は実際に子どもたちに手遊びを教える先生に仕上げを託して、いよいよ本番を迎えるのみとなったのです。



幼稚園での避難訓練

3月3日、ひな祭り。 慶和幼稚園では、授業参観も兼ねた年に一度の保護者のかたに見守られながらの防災訓練が開催。
屋上への避難後、子どもたちを集め防災をテーマにした紙芝居とチームAが考えた防災手遊びを行いました。1つ目に、「幸せなら手をたたこう」の伴奏に合わせて、子どもたちが「地震がきたらどうしよう」と歌詞を防災バージョンに変え地震や津波、火事が発生した時の対応を動きで表します。
また2つ目の先生が言ったお題に合うポーズをとる防災ゲームでは、保護者のかたにも参加してもらい一緒に遊びながら防災を学ぶことが出来ました。
まだまだあどけない子どもたちですが、いざという時に歌やゲームを思い出してきちんと行動できる人になってくれると嬉しいですし、これが何十年・何百年とこの土地のボウサイ教育として受け継がれていくことを期待して止みません。



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